top of page

スピーカーの左右バランス(音量)調整と極性

  • 執筆者の写真: elecgnd
    elecgnd
  • 2024年2月20日
  • 読了時間: 8分

更新日:5 日前

スピーカーの右と左でバランス/音量が違うなと感じる場合、主に


  • スピーカーケーブルが原因の場合

  • 無線機まわりの電源極性が原因の場合


があると思います。 ラインケーブルに原因がある場合は、ケーブルを左右差し替えて接続し、モノラル音源を再生すると音量差が逆転するはずですので、そこで原因特定できると思います。


※)もしスマホ+イヤホン/ヘッドホンでWi-Fiストリーミング再生をしてスピーカーと同様のバランスの崩れ方をしていたら、無線機まわりが原因の可能性が高いです(チェックの際にスマホの再起動、再生アプリのキャッシュ削除も行なっておくと吉)。


※)ツマミ関係が原因(ギャングエラー/ポテンショメータの不良)の場合は、ツマミより前段(PCのソフトなど、音源側)で音量を絞って、ツマミを最小〜最大まで回していくと判別しやすいと思います。ステレオチャンネルのツマミに不具合がある場合は回して音量をあげていくごとに音が左右どちらかに寄っていったりします。この場合はIPA(イソプロピルアルコール)での接点清掃が効くかもしれませんが、基本的には修理案件かと思います。



〜スピーカーケーブルが原因の場合〜


その場合、点検事項としてはまず第一には


・スピーカーケーブルの長さが揃っているかどうか(これが基本になります)


を確認します。


LとRの長さもそうですが、往き(+)と還り(−)(下の写真では二股に分かれている赤と黒)の長さが違っていると、特に大きく影響します。この点はラインケーブルや電源ケーブルにも該当するのでケーブルを自作されたり断線を直したりする方は留意されて下さい。


ここからが本題ですが、アンプ・スピーカー間の両末端が以下の写真のようになっていると音量感に差が出てしまいます。


スピーカーケーブルに起因する左右音量差 ①
ノーマルモードノイズというノイズの影響が写真では右の方に顕著に出ます。
スピーカーケーブルに起因する左右音量差 ②
一旦、左側も同様にしてしまって、
スピーカーケーブルに起因する左右音量差 ③
撚り合わせた上、末端接続に必要な長さを余らせて接続し直します。

※ 撚りのピッチも極力揃えましょう。



〜上記のケースに該当しない場合〜


コンセント経由か無線経由のノイズを受けている可能性があります。コンセント経由のノイズ対処法はコチラに書いています。フェライトコアと逆配線コンセントのチェックに検電ドライバーが必要になります。


とりあえず簡単なチェックですが、オーディオに使用しているコンセントから、壁づたいに辿った別コンセント(分電盤を挟んだ先はチェック不要)で、電源プラグが中途半端に挿さっている箇所があったらしっかり挿し直しをしてみてください。


また、オーディオに接地(アース付き)コンセントを使用している場合はそこ以外の接地コンセントに挿さっている家電のAC電源極性をチェックの対象にしてください(アースを取っていないもの含む)。(こちらは分電盤に関わらず全箇所)



〜 コンセントの記事から関連が高そうな部分を転載しておきます。〜


① 逆配線コンセント


 2P壁コンセントの屋内配線が逆(左が電圧側)になってしまっている場合、そのコンセントで一般的な家電が動いていると、防ぐのが困難なノイズ(※ノーマルモードノイズ)が出るようです。


※伝送路でコモン→ノーマル変換されたノイズ。これは理屈の上では絶縁トランスも素通りします。


コンセントの穴に検電ドライバーを挿すと電気が来ている方(通常は右)でランプの点灯や音などで反応するので、チェックできます。左の写真は正配線、右の写真は逆配線です。



これを避けるには逆配線コンセントの使用を控えるか、工事を依頼して配線を正配線に直してもらうしかないようです。


Q 「コンセント穴が逆さまなら、挿す向きも逆にすればいいのでは?」


A 一般的な家電や、ACアダプタにはノイズフィルタが内蔵されているのですが、フィルタは”コンセントの非電圧側(電圧の低い方)”にノイズを捨てるようになっています。


従って逆配線コンセントでそれが行われると、他の正配線コンセントにとっては電圧側にノイズを捨てられている形になり、プラグをどちらの向きで挿してもそれは避けられないということになります。


注)以上はあくまで”壁コンセント”の話です。電源タップのコンセント穴の話ではないので留意されてください。


// 2026/2/25 Update //


② 照明用壁スイッチの屋内逆配線


こちらは検電ドライバ等での確認が困難なので、スイッチの入切で体感してもらうしかないのですが、こちらも逆配線コンセントと似た症状が出ます。 ただ、照明用壁スイッチ(=片切りスイッチ)が逆配線の場合、壁でOFFになっている場合に症状が出るので、照明スイッチのON/OFFで影響を確認してみると良いでしょう。


 リモコンでの消灯、他、壁スイッチが「入」の状態で消灯できれば解決策になると思います。


問題のあるスイッチはONにしておけばOKなのですが、そのスイッチを入切した時点で、点灯状態にある別箇所のスイッチにノイズ源が移るようです。その場合は該当する別箇所のスイッチを一旦OFF→再度ONにすると解消されます。


もし、壁スイッチがONでリモコンでの消灯時に問題が生じる場合や、手元(ヒモなど)での消灯時に症状が出る場合は、照明器具本体の接続部分を見直すと改善するかもしれません。

◆吊り下げ照明の場合


吊り下げタイプの照明ですが壁コンセント同様、検電ドライバで電圧側を調べて差し込み向きを確認します。右の写真は照明器具のプラグですが、配線が黒と白の場合は黒を電圧側に挿せば合うと思います。


・・・これは仕方ないので試して確認するのみ。。


◆LED蛍光灯の場合


照明本体のプラグがどちら向きにも挿せるタイプがあります。上記のケースより影響は小さいかと思いますが、ここの接続を見直す場合は必ず照明を消灯した上で行い、再接続後に一度は点灯状態にしてください。


※これら逆配線系由来の症状としてはオーディオの場合、主にステレオ左右バランスの崩れとして現れるようです。


〜転載終わり



〜無線が原因の場合〜


オーディオ機器がWi-Fiに接続している場合、アクセスポイントを他の端末と共用しないのが理想です。


が、「そんなの無理」という場合も多いと思いますので、周波数帯で縁切るのが良いかと思います(5GHzをオーディオに割り当て、その他の端末は2.4GHzを使用、など)。


これも厳しい、もしくは改善がない場合、オーディオシステム内の機器が接続している無線LAN、Wi-Fiルーター周りの電源極性を見直してみて下さい。


対象の機器はWi-Fiルーターに有線で繋がっていて、電源スイッチのある機器もしくはスリープする機器です。


分波器などを経由してTV、チューナー、レコーダー、USBハードディスク等が繋がっているケースは結構あると思います。ACアダプタの機器が多いと思いますが、これらの機器の電源プラグをひっくり返して挿し直します。


注意点は、挿し直した後、一度は電源を入れた方が良いですが、電源がOFF(又はスリープ)の状態で左右バランスの判断をするという事です。


※)USBハードディスクに関しては、例外的にデータの読み書きがされている状態の方が判断しやすいようです。



例外はあると思いますが、基本的に写真のようなACアダプタ(左右とも同一のものです)は左が裏、右が表として扱うのが良いと思います。電源コードがアダプタ本体に直付けされているタイプは、右の写真の向き(コードの文字が下になる向きでコンセントに挿す)で様子を見てみてください。



アダプタの本体にコードを接続するタイプ(メガネ端子)

ACアダプタ メガネ端子


もこれにならう形で良いのですが、差し替える際にコードのメス側も一度外した方が良いようです。コンデンサの放電によるものか、その方が明らかに判別しやすくなります。


他に判別しようのない形状も多いですが、その場合は仕方ないので聴いて判断。。


Wi-Fiに接続されている端末(スマホ・タブレットなど)が充電器で充電されている場合、充電器も極性チェックの対象にして下さい。


※こちらの環境での印象ですが、ステレオの右チャンネルが曇ってバランスが崩れるのが、この点の見直しで解消されます。


実践方法は以上になります。以下は極性に関する私見です。



おそらく電源極性を入れ替えて音質に影響が出るのは機器やACアダプタ内部のスイッチング電源の片切りスイッチによって電流路の平衡(往き線と還り線の長さの均等さ)が崩れ、結果として位相のズレが生じるのが原因と見ています。


この場合、機器の電源が入っていない状態の方が影響が顕著に出るので、急に再生音が変になったように感じたりしたときは、何かの機器がオフやスリープになったか(充電器の場合はデバイスの満充電によるアダプタの給電停止)をチェックしてみると原因特定がしやすいと思います。



※「片切りスイッチ」というと照明器具の壁スイッチで使われているイメージですが、小型家電のスイッチングACアダプタにも基本的に使われているようです。



かなり判断は難しくなりますが、MacBookなどのMagSafe、iPhoneのLightning、USB-Cなど、上下をひっくり返しても挿せるタイプのコネクタも左右バランス(位相)の崩れる原因になっています。


「MacBookの充電中は問題ないが満充電になると様子がおかしい」と感じる場合、MagSafeコネクタかAC電源コードのどちらか、もしくは両方をひっくり返して挿し直すと改善すると思います。iPhone/Lightningの場合も同様です。


「シャーシ電位を測って低い方が良い」という話もありますが、2ピンプラグの機器はほとんど無極性プラグであり、ACアダプタの機器などももちろん有意の電圧差は出ません。にもかかわらず極性が信号に影響するのは何故かと考えると、上記の理由、及び対処法となっている次第です。

コメント


Copyright©︎ electronic grounding project 2026 All rights reserved

bottom of page