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レコードプレーヤーのアースループ対策(実践編)

  • 執筆者の写真: elecgnd
    elecgnd
  • 2025年3月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年11月17日

アンバランス接続機器をシャーシアースするためには、アースループを避けるために手間をかける必要があります。


典型的な例はレコードプレーヤーだと思いますので実践してみます。

機種はDENON DP-29Fになります。


まず信号ケーブルがどうなっているのかが、とても大切です。


この機種はケーブルが本体に直付けですので内部にアクセスし、半田で基板からケーブルを剥がします。



ケーブルはLとRがそれぞれ一芯(HOT)&シールド(COLD)。

COLDはLR共通でアース(GND)線と束ねてありました。


ケーブルが本体に直付けのレコードプレーヤーはこのタイプが主流と思います。

(※現行のDP-29Fはアース線が省略されているようです。)


重要なのはこのアース端子はCOLDと直接結線されているので電流が流れやすく、シャーシアースの端子としては使えないという事です。


本来の使い方はハムノイズ防止で接続先のプリメインアンプや、フォノアンプに繋ぐためですので、その場合はマニュアル通りで問題ありません。


ただ接続先のアンプでアースをとってしまうと"共通インピーダンス"というノイズになりますので、アンプのほうもシャーシアースを避けなくてはならなくなります。


アンプもプレーヤーもシャーシアースしつつグラウンドループを避けるにはシールド(GND)に電流が流れる事を避ける必要があります。(バランス接続でループを気にしなくても良いのはシールドに電流が流れないからです。)


が、ケーブルが一芯(HOT)&シールド(COLD/GND)では、それを避けられません(信号が流れなくなる)ので、ケーブルを二芯(HOT・COLD)&シールド(GND)に変更し、シールドをアンプかプレーヤーのどちらかだけに接続することでグラウンドループ(GNDに電流が流れること)を避けます。




基板はレコードプレーヤーのものです。

二芯&シールドのケーブルを使用し、シールドはプレーヤ側には繋がず、HOT/COLDだけを従来と同じところに繋ぎました。


※シールドにハンダがついていますが、プレーヤ側でシールドを繋ぎプリアンプ側で切った時の名残です。結果的にはプレーヤー側で切った方が良いと判断しましたが、これは環境によってケースバイケースになると思います。


基盤上にL・G・Rと表記がありますがG(グラウンド)がリターン回路です。リターンはLR共通ですのでGにはLとRのCOLDが二本同じ箇所に接続となっています。


元々の配線ではGのところにアース線も結線されていましたが、基板上のリターン回路なのでシャーシアースには不適です。


アナログ機器の内部配線はどこか一点でリターン回路がシャーシに接続されているはずですので、機器の外部に適切なGND端子がない場合、シャーシアースの端子はそこから取ります。


DP-29F Frame Ground

ターンテーブルの直下にリターン回路がアースされている箇所がありました。



シャーシアースに使う線を通して金属板に接続します。中心のシャフトとも導通しており、ここを通じてターンテーブルもアースされる形になっています。



DP-29F Frame Ground ③

中央に行っている赤い線がシャーシアース用に追加した線です。


これでレコードプレーヤーとアンプをそれぞれアースしつつ接続しても、いわゆるアースループによるノイズは避けられるものと思います。


※今回のようなタイプは、シャーシアースが難しい部類だと思います。面倒なケースを取り上げましたが、RCAのメス端子とシャーシにFG(フレームグラウンド)端子を備えたプレーヤーであれば、信号線の処理だけで済むかと思います。



〜追記〜 DENON DP29-Fは筐体直付けの2ピン電源プラグですので絶縁トランスがない場合、コンセントからのノイズ(コモンモード)を受けます。このノイズは信号線のアースループとは別系統です。


電源コードのオスプラグ側にフェライトコアを入れると解消できると思います。

装着位置はフィルタ本体の長さ÷2くらいの間隔を取った辺りが最も電流損失を抑えられると思います。

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